創業1945年鉄道・バスの乗車券類の印刷から始まり、電車の中吊りや動物公園などのチケットを作っている足利印刷さん。社内に飾ってある券売機のない時代の切符がなんとも懐かしい人もいるのでは。チラシやポスターそして『SL大樹運行開始6周年記念乗車券』を企画から担当。AR技術を駆使し、当時のSL大樹の写真が汽笛の音とともに走り出すという画期的なアイデアでファンを大いに喜ばせた。

モノクロ写真がカラーになり、走り出す。このアイデアはどこから生まれたのでしょうか?

こうしたら面白いんじゃないかと思い形にしました。アナログの良さを残しつつデジタルを入れることがいいんですよねえ。



ペーパーレスの時代に合わせデジタルコンテンツに力を入れ始めており、ホームページの作成や電子ブック、そしてARコンテンツを使いお客様を驚かせる技術を提供している。
そして力を注いでいる取り組みが「足利流5S」2009年足利商工会議所が中心となり、地域全体で『整理・清掃・整頓・清潔・躾』この5つを推進するために活動。足利印刷さんは担当者の澤田さんを筆頭にこの5S活動に力を入れ業務効率を上げて来た。無駄なものを省いていき、新しく見えてきたもの。それが環境問題だという。
印刷会社といえばもちろんメインは紙。リサイクル紙はエコのように思われるが、印字されているものを消すために使う薬品が問題となる。そこで紙・インキ・印刷工程などすべてにおいて環境に配慮したものづくりに取り組んでいる。その活動が認められ栃木県内で唯一FSC認証を取得している。それに合わせ、環境に配慮した印刷工場を認定するという総合認定制度”グリーンプリンティング認定制度”も獲得した。



環境の認定を受けることはとてもむずかしいと聞きますが、なぜそんなにも進んでいけるのでしょうか。

やはりとても厳しい審査がありましたが、5S活動を行っていたこともあり受けることができました。印刷会社とはいえSDGsにも貢献していくことが私たちの”社会的使命”だと思っています。
地球温暖化の影響により木がなくなり、紙が削減されていく今。時代に合わせ自分たちが変わらなければいけないと言い、様々なことにチャレンジしている姿がとても眩しく学ぶものがたくさんありました。「足利流5S」今日からでも始めてみてはいかがでしょうか。
渡良瀬通信メンバーズ
〒326-0338
栃木県足利市福居町282−1
0284-71-2188
http://www.watv.ne.jp/ashiin/