9月29日、.a public(旧足利盲学校・旧相生幼稚園)にて、株式会社KNITOLOGY主催のプロジェクト『 伝える展 』が開催された。郷土の伝統や文化を「知る・触れる・学ぶ」をテーマに企画され、足利に古くから伝わる民芸・民具・民話などを次世代に繋げようというもの。
会場では足利産の素材を活かした民芸・民具のワークショップや、足利産の食材を使った飲食の販売、足利に伝わる民話の語りなどのブースが並び、大人も子ども思い思いに楽しんでいた。
足利富士浅間神社に伝わる「麦わら竜」のワークショップでは、「麦わら竜保存会」で世話役を務めていた古山高さんが、井上和子さんが書き記したという「麦わら竜の作り方」のテキストに添って、丁寧に作り方を指導していた。「麦わら竜保存会」は令和元年に解散し、今では古山さんが一人講習会やワークショップの開催時に指導している。「藁(ビール麦)の刈り取りから始め、乾燥させ薄皮を取る、下ごしらえは大変な作業です。その藁を使い、1個1時間くらいで完成することができます。多くの人に麦わら竜を継承してもらいたいですね。」出来上がった竜を前に、参加者たちから「できたー」との歓声が上がっていた。
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