ちょっと「ウソ」を言いました
6月号のこのコーナーで、「今年の10月ごろには、足利の人口が15万人を割ってしまうかもしれない」と書いたが、実際はそうならなかった。結局、小生はウソを言ったことになる。
なぜそんなことを言ったのかというと、足利市はこの7〜8年、毎年千人前後人口が減っているのである。昨年末がたしか約150900人くらい?、つまり単純に12で割って1か月分を算出し、引き算をしていくと10月ぐらいと思ったのだ。ところが、その計算がはずれた。
もともと数字にはまったく弱い。そのひどさと言ったら小学3年生とどっこいなのだが、12か月で割った数字で引き算をすればいいということでもなかった。まちに住む人の中には仕事で移り住んでいる人もいて、そういう人たちは会社の都合で転入したり転出したりする。それは毎月均一な数ではなかったのだ。よって、小生の計算のようなわけにはならなかった。小生が言ったことは虚言になったのである。しかし、こんな話なら、大した咎めにはならぬだろう。(世の中には笑い事では済まされない虚言があるものだ、ホントに)
さて、予告どおりの結果とはならなかったが、足利の人口が遠からず15万人を割ることは間違いない。だからと言って、そう大騒ぎすることでもない。(人口が減っていくことに)どんな不平不満を言おうが、(街がつまらないと)退屈な時間をもてあそぼうが、たんたんと一日一日は流れていくのだ。
問題は自分自身。「何かおもしろいこと、ない?」と誰かに聞くようなことはしたくない。20代のころから「おもしろいことは自分でやる、つくる」と思っていて、そのスタンスは今も変わらない。若いころと違うのは、それをどのステージでやるか、ということ。それなりに年齢をとって、いつまでも「若い人」と同じことはできない。
ときどき、小さな行政をうらやましく思うことがある。人口1万人くらいの町が、意外と文化的でおもしろいこと、楽しくなるようなまちづくりを実践しているのを見ると、「何をやっても、個人が目立ってしまうようなまち」の方が、案外「新しくて、斬新的で、楽しいまちづくり」がやり易いのかもしれない。
とすると、人口15万人規模のまちで、目先ではなく「将来のわがまち」を見すえた企画を民間としてやり遂げるということは、大変なこと。まして小生程度の能力では尚更だ。
なのに、挑戦したい気がたまにおきてくるのだ、いいトシをして。
というわけで、若いころ(24歳)のやんちゃな小生を初公開。「おらが村」というフォーク集団を主宰・プロデュースしていて、東北一周コンサートツアーを実施した際の写真である。相馬も陸前高田も大船渡も、あんなにお世話になったのに何のお返しもしていない。
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渡良瀬通信2014年10月号より