刑部人(1906-1978)は、栃木県下都賀郡都賀町(現在の栃木市)に生まれた画家です。東京美術学校西洋画科に進学して和田英作に師事し、在学中から帝展などで人物画を発表していました。しかし、刑部の関心は風景へ徐々にと移っていきます。そして終戦の翌年、1946年からはじまる画家・金山平三との写生旅行は、刑部の風景画家としての成長に大きな影響を与えました。
日本の風景を様々な角度から描いた刑部ですが、その根底には19世紀フランス美術、特にギュスターヴ・クールベ(1819-1877)をはじめとした風景画家たちへの憧憬がありました。第4回日展で特選となった際には、審査員の何人かはクールベとの類似を指摘したと伝えられています。このような指摘に着目し、本展では国立西洋美術館所蔵のギュスターヴ・クールベ作品2点とともに、当館所蔵の刑部人作品を紹介します。
開催日
2024年10月26日 ~ 2024年12月22日
9時30分~17時00分
入館は16時30分まで
料金
大人260円(団体200円)
大高生120円(団体100円)
※( )内は20名以上の団体料金
栃木県立美術館
〒320-0043 栃木県宇都宮市桜4丁目2−7
028-621-3566
https://www.art.pref.tochigi.lg.jp/
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