「株式会社宣巧社」(足利市福居町)は昭和51年創業。各種看板のデザイン・製作・施工を両毛地域を中心に事業を展開している。家業である同社で33年のキャリアをもつ山田かおりさんは、現在専務取締役として辣腕をふるっている。その山田さんが、この度、中小企業経営者によって構成される全国組織「守成クラブ」の足利会場を立ち上げ、代表世話人に就任した。
看板業と新しい経営者組織の運営に尽力する山田さんに話を伺った。
創業者である父と現社長の兄の仕事を、日常的に目にしていたため、家業につくことに抵抗はなかったという山田さん。「『宣巧社』で働き出した当時は、代理店の下請けの仕事が多かったため、現場は地元ではなく、都内や神奈川県といった遠方がほとんどで、この時代の動きは心身ともに大変なものがありました。やがてバブルが弾け、代理店からの仕事がなくなり、自社での営業活動に変わると、ほとんどの現場は地元。この頃から現場を離れ、営業に専念するようになりました。すると営業先のお客様から、看板だけでなく周辺の様々なことに対して、意見を求められるようになりました。そこで自分の人脈をフルに活用して、問題解決につなげたのです。私だけでなく他の営業担当も同様で、やがて『お客様の問題解決に全力で応える』が『宣巧社』のスタイルとなりました。」
一方『守成クラブ』との出会いは、仕事上の知り合いからの紹介で、太田市に新会場が立ち上がるタイミングだった。
「『守成クラブ』は、既存の異業種交流会や、社会貢献をメインに掲げている経営者団体とは違い、仕事の商談の場であるというところが気に入りました。入会は会員からの紹介がないとできないので、初対面の人であっても安心感があり、さらにクラブのモットーである〈一人はみんなのために、みんなは一人のために〉も会員同士の絆が感じられ、好感が持てました。自分やその仕事を売り込むことが活動のメイン。毎月行われる例会は〈仕事の場〉として捉えています。」
入会して4年以上になる山田さん、入会後の事業の広がりにも満足していたというが、なぜ今年、足利会場の立ち上げに踏み切ったのか。
「全国に会場を持つクラブですが、足利にはなかったスタイルの異業種交流会の誕生で、新たな出会いと共に大きなビジネスチャンスが生まれます。身近なところにもまだこんなに未知なる出会いが待っていたんだ!という体験を皆さんにして欲しかったこと、そして一緒にやろうという仲間がいたことが「足利会場」の立ち上げを決心した理由です。」
今年1月に会員3名でスタートした足利会場。2月が終わって会員数23名。今年中に会員数100名を目標にしている。
新スタイルの異業種交流会、これからの動きに期待が高まる。
文/松尾幸子 写真/浦島大介
守成クラブ足利会場
例会日:毎月第3火曜日
会 場:ニューミヤコホテル
事務局:090-4611-1008(渋谷)
足利会場立ち上げのメンバー(左から)渋谷賢二さん、山田かおりさん、山越悠さん
Profile
やまだ かおり/1990年(株)宣巧社 入社、2016年 屋外広告士資格取得
2022年 交流分析士1級取得(コーチング、コミュニケーション指導など)
株式会社 宣巧社
屋外広告業
足利市福居町1728-1
Tel 0284-71-7079
https://senkosya.com/