佐野市において、すでにSDGsについての取り組みを謳っている6団体、農林中央金庫宇都宮支店、佐野農業協同組合、栃木県森林組合連合会、みかも森林組合、コンチネンタルホーム株式会社、渡良瀬林産株式会社が、包括連携協定を締結した。
本連携協定は、SDGsの取り組みの中でも、森と農を切り口とした企業・団体が連携したものであり「SDGsの達成」「地域の経済と環境の好循環」「県産材の利用・普及」「持続可能な事業モデルづくり」を目的としている。
カーボンニュートラルを実現させるためにとの、県からの問いかけに農林中央金庫が応じ、他社と連携しての取り組みを考案。SDGsの取り組みを謳っている6団体に同じベクトルで動くことを働きかけ、この連携を実現させた。農林業のみならず、住宅関連企業との連携で、住宅ローン、太陽光発電設備など一連の動きは、地域の活性化を最終到達点としているという。
本取り組みの実施事項として、栃木県森林組合連合会及びみかも森林組合は、同市内などの森林より切り出した木材を、渡良瀬林産株式会社に提供し製材される。コンチネンタルホーム株式会社は建材として供給を受ける。
コンチネンタルホーム株式会社での住宅購入者は、オプションで長州産業の提供する「太陽光発電システム」の初期設置が費用無料となるサービスが受けられる。さらにJA佐野住宅ローンを利用することで、各種農業体験、農産物、アグリタウン商品券など、9つのコンテンツから選べるプレゼント、合計10,000pt分が進呈される。
県産材の利用から住宅購入に関わる、※バリューチェーンの全体での取り組みは全国初。事務局を務める農林中央金庫宇都宮支店の伊藤誠吾支店長は「バリューチェーンに関わる各社・団体の一致団結によって、持続可能な取り組みを地域の活性化に繋げたい。」と語っていた。
※バリューチェーン:価値連鎖