10月6日の末広町歩行者天国で市民の前で初披露
群馬のローカルヒーロー「超速戦士G-FIVE」が今年、活動20周年を迎えた記念企画として進められていた新キャラデザイン画コンテストで最優秀賞に輝いた「シルキーホワイト」の実物が、10月6日、桐生市末広町での歩行者天国、G-FIVEロード防犯防災イベント(末広ホコ天)で市民の前で初披露された。今後、桐生のニューヒーローとして桐生広域の魅力を伝え盛り上げつつ市民に元気を与える活動を行っていく。
桐生を象徴するシルクをまとった白の戦士
G-FIVEはこれまで県内外で開催されるさまざまなイベントへの出演や、交通安全教室、被災地への慰問やボランティア活動など、地域を元気に盛り上げるための各種活動を行ってきた。特に桐生広域とは活動当初から縁は深く、多くの地域のイベントに登場するほか、早くから支援する桐生市末広町商店街が2007年に「G-FIVEロード」と名乗り1周年記念として翌年から始まった末広ホコ天は今年で16回目となった。
本企画は20周年を迎えるにあたり、運営するNPO法人グレート群馬ネットワーク(野村彰理事長)が「育ててもらった桐生に感謝の恩返しを」と桐生タイムス社と協力して進めてきたもの。アカギレッド・ハルナブルー・ミョウギイエロー・上州源仙・上州源龍の5人に加え、桐生広域をモチーフにした追加戦士のデザイン画・コンセプト案を一般募集し、最優秀作品を造形化して10月6日の末広ホコ天でお披露目しようというものだ。40点ほど集まった応募作品の中から選考されたシルキーホワイトは桐生を象徴するシルクを取り入れ、軽やかな羽衣をなびかせ活躍する、光り輝く白の戦士。そのイメージが桐生のまちにふさわしいと採用された。
コスチュームはG-FIVEの専属デザイナーにより8月からデザイン画に基づいて製作が始まり、この日に向けて細部の試行錯誤が繰り返された。製作費用については企業協賛やクラウドファンディングで支援を受け、実現した。
デザイン画作者も感動! さまざまな桐生のモチーフを取り入れた桐生のニューヒーロー
当日は桐生ガスプラザ駐車場に設けられた特設ステージで市民にお披露目が行われた。デザイン画を描いた〝生みの親〟落合恵さん(桐生市広沢町五丁目)も登壇し来場者ともにリアルな姿のシルキーホワイトの見参を見守った。足利市の織姫神社を歌った「織姫の祈り」の妖艶な調べが流れる中、白いベールを被った後ろ姿のシルキーホワイトが登場!あいさつがわりの舞に会場は固唾を飲んで見入った。そして、振り向きながらベールを解き放ちシルキーホワイトが姿を現すと盛大な拍手に包まれた。実物のシルキーホワイトのマスクには滑らかに輝く光沢感を出すために塗装の工夫が施され、ブーツには桐生市の花、サルビアをイメージした装飾と、原画のイメージどおりのフォルムが再現されていた。落合さんのデザインコンセプトに加えて桐生のさまざまなモチーフも盛り込まれた。耳とベルトのバックル内にはノコギリ屋根とぶどうがあしらわれ、肩からはひもかわをイメージしたシルク生地がなびいていた。さらに、八木節バージョンにもフォームチェンジ!鳳凰柄の着物を身にまとい、八木節傘を持っての八木節踊りも披露し会場を沸かせた。
落合さんは「実物となったシルキーホワイトは想像以上の仕上がりで大感動です。これから桐生を元気にしてほしい」とエールを送っていた。