SVリーグ参入開幕戦は桐生で開催決定! トップカテゴリーへの挑戦始まる
バレーボールの現行Vリーグが再編され10月に始まる国内のトップカテゴリーとなる「SVリーグ」への参入が決定している群馬グリーンウイングスの開幕戦が10月、桐生で開催されることが決まった。夢だったトップカテゴリーへの挑戦へチームは動き出した。(文 松本純明)
日本代表クラスの選手を擁するチームとの熱戦も数多く見られる新リーグ
SVリーグはクラブとしての事業や組織面の強化を進めるとともに、世界最高峰のリーグを目指して新設されるもので男子は10チーム、女子は14チームで争う。グリーンウイングスは昨年10月、運営を群馬銀行から一般社団法人グリーンウイングスGUNMAに移管、実業団からプロクラブへ転換を図りつつ、新リーグへのライセンス交付に必要な環境整備を進めてきた。チームにとっては悲願のトップカテゴリーへの参戦となり、強豪のNEC、大阪(JT)といった2023-24年V1の12チームに加え、同V2優勝の姫路とも同リーグで対戦することになる。試合数は旧V2の18試合から44試合に増加、ホーム戦は22試合で地元にいながら、パリオリンピックでも活躍した日本代表クラスの選手を擁するチームとの熱戦も多く見られるようになる。
グリーンウイングスの参入開幕戦は10月14日(月・祝)、15日(火)に桐生ガススポーツセンター(桐生市民体育館)で開催、Astemoリヴァーレ茨城と対戦する。以後、来年5月まで前橋や高崎、太田や伊勢崎などの県内会場でホーム戦が予定されている。
目標は8位以内。ユニホームも一新し新たなステージへ挑む
就任3年目の指揮を執る斎藤真由美監督のもと、チームはすべて格上ともいえる相手チームとの厳しい闘いが待つ新たなステージへの挑戦に動き出した。目標はリーグ8位以内としチームスローガンは「BREAK THROUGH」に決定した。選手スタッフ一人一人が躍動することで、一つ一つの壁を突破していき、チームとして目標達成に向けて躍動するという思いを込めたものだ。また、ユニホームも一新された。これまではホームでは白を基調としたデザインだったが、明るい爽やかなグリーンを全面に押し出したユニホームで新たなスタートを切る。
7月末には開幕戦が開かれる桐生ガススポーツセンターで桐生市内の小中学生を対象としたバレーボール教室を開くなど地域密着のプロスポーツクラブとしての地域貢献活動も大切な役割として継続していく。今後もバレーボールの普及、運動促進などをを通して地域の人々と共に歩んでいきつつ、新たな闘いに挑むグリーンウイングスに注目だ。
PROFILE
齋藤真由美(さいとう・まゆみ)
1971年生まれ、東京都出身。
中1からバレーボールを始め、名門の中村高1年時にインターハイ3位入賞。1986年、高校を中退し、イトーヨーカドーに入団。1990年日本リーグで優勝し、最高殊勲選手とベスト6を受賞、その後、交通事故によるケガで6年半離脱、1997年、ダイエーオレンジアタッカーズに移籍しVプレミアリーグ連覇。最高殊勲選手、ベスト6を受賞。1999年、東北パイオニア(後のパイオニアレッドウィングス)に移籍。2000年、V1リーグ優勝に貢献、2004年、現役を引退。日本代表としては、1989年ワールドカップ(4位入賞/敢闘賞)、1990年世界選手権、1991年ワールドカップに出場。現役時代の愛称は「マッチョ」。