夢中で遊んだ、幼いころの記憶が戻ってくる
他人と接することなく、自分の時間を心ゆくまで楽しむことができると、コロナ禍で話題を集めた『ソロキャンプ』。一時はキャンプ用品を扱う店には、年齢、性別問わず多くの人が押し寄せた。新型コロナ感染症が落ち着きをみせる昨今も、以前ほどの賑わいは失われたが、静かなブームは続いているようだ。
そこで行楽シーズンを迎えるこの時期、自然を満喫する様々なタイプのキャンプの楽しみ方を紹介。
全くのキャンプを知らない渡良瀬通信スタッフが、栃木県塩谷郡塩谷町で2つのタイプのキャンプ場を管理・運営している君嶋陽一さん(君嶋林業代表)に昨今のキャンプ事情を伺った。
不便を楽しむのがキャンプ
『モリヲキレイニ』をコンセプトに運営しており、都心から約2時間の中途半端な秘境がキャッチコピーです。『LAKE SIDE BASE レイクサイドベース(塩谷町東古屋キャンプ場)』は、塩谷町より業務委託され、今年4月リニューアルオープンしました。湖畔でゆるっと楽しむことができ、ファミリー層にも人気です。一方、私営の『BUSH CRAFT BASE ブッシュクラフトベース』は、昨年3月にオープンした野営感を大切にしたがっつり系のキャンプ場です。この2施設を管理運営しています。
施設の利用者は、男性が多いですがときどきは女性のソロキャンパーを見かけることもあります。年齢層はバラバラで若者から80代の方まで様々。30~40年のキャリアがある強者から、初心者までいます。キャンプの目的といえば、ソロキャンプの場合は、なんといっても一人の時間を満喫すること。そしてゆったりと自然を楽しんでいるようです。
また、たくさんのギア(道具)を揃え、その使い心地を楽しむ人も多いようです。天候や季節によって、どんなギアを使うことがベストなのかを試しているようです。一般的に初心者ほど荷物が多くなりがちですね。回数を重ねるごとに荷物は減り、ベテランになると、最小限のものをバックパック一つにまとめます。ベテランの中には、わざと悪天候の雨や雪の日を選んで訪れる人もいます。僕たちはそんな人を『野営変態』と呼んでいますけど(笑)。訪れる度に、設営や撤収の時間が短くなったと喜んでいる人もいます。
キャンプの食事は手が込んだものより、手軽に素早く食べられるものが好まれるようです。ソロの人は特に食事は簡単に済ませて、ブッシュクラフトなど楽しみのために時間をとっているようです。
以前、ファミリーでレイクサイドベースを利用された男性が「今度は一人でブッシュクラフトベースに来ます。」なんて仰られました。オヤジはソロで楽しみたいものなのかも(笑)。リピーターも多くて、毎月、毎週、中には週に3~4日なんて方も!それぞれに色々な楽しみ方や、考え方があっていいと思いますよ。
ヘビーユーザーの声
「ここに来たら遊ぶことしか考えない、やりたいことを試してみる、必要なものは自分で作る」
協力
■管理・運営 君嶋林業
栃木県塩谷郡塩谷町大字上寺島774
Office 080-2287-8880
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