足利仏教会は「足利三十三観音霊場」を再編。10月11日には足利市家富町の鑁阿寺で同霊場会の発足式を行い、新たなスタートを切った。すでにパンフレットや専用の納経帳も作成。今後はPR強化に努め、まちのにぎわい創出の一翼を担っていく考えだ。
100を超す寺院がある足利では1700年代に初めての三十三観音霊場めぐりが始まったとされ、以後盛んな時期も続いたが、合併による市域の変更や寺院の無住化などが進み、忘れられた存在になってしまったという。
「再びにぎわいを」と同仏教会は足利三十三観音霊場会(源田晃澄会長)を組織し、市制100周年に合わせて寺院へ参加希望の意向調査を行うなど準備を進め、新たな同霊場を設定。パンフレットも作成し、配布を始めたが、新型コロナ禍の影響で思うようなPRができず、また同霊場会の発足式も延期されてきた。
ようやく迎えた発足式は国宝・鑁阿寺本堂で行われ、早川尚秀市長や同市観光協会・早川慶治郎会長、関係寺院の住職などが参加。源田会長は「たくさんの方に訪れていただき、足利のまちが人であふれにぎわうとともに、思いやりのあるおもてなしができるまちになることを願っています」と話していた。
同霊場は同市西部の鶏足寺(小俣町)を1番とし市内を時計回りに巡ってもらい最後の33番を鑁阿寺とした。納経帳は1冊1800円、御朱印は500円。問い合わせは事務局の福居龍泉寺へ。
福居龍泉寺
〒326-0338
栃木県足利市福居町2148
0284-71-0334