足利市福富町の御厨神社で、大釜でかゆを炊いてその年の農作物の豊凶を占う神事「御筒粥(おつつがゆ)」が1月14日に行われ、境内は氏子や見学者でにぎわい、かゆが炊き上がるまでの様子を興味深そうに見学していた。
江戸時代から300年以上続く神事とされ、地域の氏子が守り続けており、1986年には市指定民俗文化財となった。同神事を行う氏子に農業を営む人はいないそうだが、「伝統行事を絶やしてはいけない」と継続しているそうだ。
大釜に米と小豆一升、さらに農作物の豊凶を占うため、品目分のアシの筒31本を束ねていれ、地域住民らが持ち寄った正月飾りやお札などを燃やしてかゆを炊く。炊き上がった際に筒の中に入ったかゆの量で豊凶を判断する。
神事は同地区の氏子が担当。この日も4人の氏子が白い装束に身を包んだ白丁となり、かゆが炊き上がるまで火を絶やさぬよう釜番を行っていた。
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