劇団PPP45°ワークショップ・リポート
アマチュア劇団PPP45° (足利市)演劇の公演ができるまで 第1回ワークショップ「台本の読み方」
ワークショップのリポートの前に、PPP45° 代表の村松永弓さんに話を伺った。
同劇団は、2012年に旗揚げ公演「8人の女たち」を上演。以来、20代~70代を中心とした15名のメンバーで活動している。全ての作品が村松さんのオリジナル脚本、その時々の世相を反映した内容が多いという。劇団の練習は週に2日ほど、公演が近くなると週に3日になる。団員のほとんどが本業を持っているため、集まる時間は仕事上がりの夜になる。
「アマチュア劇団の団員同士で客演は多いですが、他全てを団員で行います。今回のワークショップでも企画しましたが、大道具も団員が作ります。わりと大道具や舞台装置に興味がある人って多いんですよ。」
「役者を目指す若者は東京へ行き、地元に残って活動する人は少なくなりましたね。でも、一度は都会に出て、自分を試してみるのも悪くないと思っています。ダメだったら、地元に戻ってきて芝居を続けるのもありですよね。私たちはずっと、ここで芝居をしていますから。」
ではそろそろワークショップ開幕。
まずはウォーミングアップ
芝居の練習に入る前、ウォーミングアップをすることで、体も頭もしっかりスイッチが入る。
参加者は一日中、アダ名で呼びあうのが決まり、役者に年齢は関係なし。
鬼が名前を呼んで捕まえる。鬼ごっこのようなタッチゲーム。
1~50の数字を順番に言っていく。3と3の倍数は声に出さず拍手をポン!間違えたら1からやり直し。頭と体を別々に使い、緊張感がハンパない!
相手の前に黙って近づき飛びながら「ハッ」と言って両手を叩き合う。お互いの呼吸を合わせるゲーム。芝居は相手との掛け合いのテンポが大切!
次は座学
「言葉が世界をつくっている」は大きなテーマ。言霊というように、発した言葉が現実をつくる。
本公演の台本を手に、物語の成り立ちについて学ぶ。
ストーリーは「起承転結」でつくられている。
本公演の台本を黙読。そこに何が書かれていたかを隣の人に説明(アウトプット)
グループに分かれて、登場人物を考察し、ディスカッションを通して人物の理解をより深めチームで共通認識をもつ。
グループ発表。一人にスポットを当て、台本から得られる情報のみで、人物像を深読みする。まるでプロファイリング!
最後は台本を合わせる
参加者の感想:芝居の世界に触れてみたくて参加しました。日常生活でも役にたつことが多くて、興味が湧きました。/台本に詰まっている情報を読み解くことなど勉強になりました。/高校の演劇部です。台本のことなどわかりやすく楽しかった。/台本に書かれていないところを、みんなで深掘りしたのがいい、ディスカッションが新鮮でした。/ワークショップで、書くことについて学んでみるつもりです。