足利市の北部・北郷地区に住む高齢者などの買い物支援としてセブン-イレブン・ジャパンの移動販売車「セブンあんしんお届け便」がこのほど、本格的な運行を開始した。
市と同社が今年締結した包括連携協定に基づく事業。市では地域で支え合う協議体活動の推進を行っているが、話し合いのなかで買い物支援要望が出されたことを受けて同事業の実施を決め、協議体が住民要望を確認しながら運行ルートなどを煮詰めてきた。当初週1回の予定だったが、要望が多いことから、ルートを分け、毎週木・金曜日に運行することになった。
移動販売車の運行を担当しているのはセブン-イレブン足利葉鹿一丁目店(高橋俊光オーナー)。すでに他地区での運行、販売の実績を持つ。
北郷地区での運行は高齢者施設や個人宅、公共施設などを巡るルート。移動販売車にはパンや菓子類、惣菜などの食品類やトイレっとペーパーなどの日用品約350種類が詰まれている。
本格運行初日、販売カ所のひとつ同市樺崎町の個人宅では販売車が到着すると近隣の高齢者らが次々と足を運んだ。80代の女性は「車に乗れないので近くに来てくれると本当に助かる」と話していた。高橋オーナーは「みなさんに喜んでいただきやりがいがある。要望を聞きながら商品もそろえていきたい」と話していた。
写真 えとき
文 原嶋