宇都宮大学と足利市が同市名草地区を対象に2021年度から実施してきた里山地域活性化事業の成果を同地区住民や他地区市民に報告する「名草の暮らし展」の2回目が2月17日、同大学生がリノベーションを手掛けた名草下町の旧喜久屋で開かれた。今回は立体模型なども新たに展示され、来場者の関心を集めていた。
同事業には同大の建築都市デザイン科、農業経営学科、コミュニティデザイン科が参加。名草の魅力を掘り起こしたり、地域資源の活用、住民の健康推進のための活動や研究を発表する場として昨年4月に1回目の同展を開いた。
今回は立体名草マップや名草での生活を提案する建物の立体模型などが新たに加わった。マップは「みんなで作ろう」とお気に入りのポイントに名称を記入しピンを差してもらう「楽しさ」を加えた要素を取り入れた。
このほか、まちなかで実施した名草産品の無料販売の活動報告、「名草の今を写真で語ろう」といワークショップの取り組み、名草の食と健康を考える研究などが展示された。
当日は次々と地元の人らが訪れ、立体マップの前で思い出話に花を咲かせたり、学生たちに「いろいろありがとうね」と声を掛けたり、「久しぶり。元気でしたか」と声を掛け合う高齢者もいて、交流の輪を広げていた。
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