足利赤十字病院(室久俊光院長)の病院際「ハートクロスフェスタ」が5月11日、五十部町の同院で開かれた、高校生病院体験や赤十字救急法、調剤体験、縁日ゲームコーナーなど盛りだくさんのイベントが用意され、家族連れなど多くの市民が足を運び、イベントを楽しんだ。
同フェスタは、交流を通して地域住民に病院を身近に感じてもらいながら、安心できる病院づくりを進めることなどを目的に2014年から実施。新型コロナ禍で3年間の中止を経て昨年再開。今回で8回目の開催となった。
高校生病院体験は医療に関心を持ってもらおうと実施している。例年人気が高く、15校から142人が参加。開校式で室久院長から「体験を通して医療への理解を深め、将来我々の仲間になっていただければ」と激励を受け、手術体験、看護師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、リハビリテーションの6コースに分かれてそれぞれのメニューに挑戦。
手術体験コースには24人が参加。研修医や看護師の指導を受けながら模擬皮膚を使っての縫合、結紮(けっさつ)を行ったり、電気メスでトリ肉を切る体験、ガウンを着る着せるテクニックなどを学んだ。将来医師を目指しているという高校3年の参加者は「貴重な体験をさせていただき、ありがたいです。勉強へのモチベーションが上がりました」と話していた。
家族連れなどで大盛況のイベントコーナーでは、ラムネ菓子を薬に見立ててパッケージする調剤体験やナース服、救護服を着用してのちびっ子写真撮影は今年も大人気で順番待ちの列ができた。また今回新たに「看護師知りたい聞きたい」「検査用顕微鏡展示」「放射線科の道具展示」各コーナーを新設。従来から赤十字救急法、レザークラフト、運動機能測定、簡易認知症検査、能登半島地震被災地での救護活動記録、などとあわせ来場者の関心を集めていた。
また、縁日ゲームではパターゴルフやペットボトルフリップ、ボウリングゲームなどに子どもたちは大はしゃぎ。病院職員に「入ったすごい」と声をかけられ満足したように笑顔を見せていた。