1894(明治27)年、明治時代の洋画壇を切り開いた高橋由一が没しました。 その前年の1893(明治26)年、フランスで洋画を学んだ黒田清輝が帰国し、「外光派」と呼ばれる新しい洋画を日本にもたらしました。 日本の洋画壇に大きな影響を与え、ともに「近代洋画の父」と呼ばれることもある由一と黒田は、まるで交代劇を演じるかのように入れ替わったと言えるでしょう。 明治初期に来日した外国人画家に絵を学び「旧派」や「脂派」と呼ばれる画派となった由一の世代と、欧米に留学し本場の文化に触れながら直接油絵を学び「新派」や「紫派」と呼ばれた黒田の世代には、同じ明治洋画でありながら大きな断絶があるのです。 本展では、高橋由一と黒田清輝を中心に、同時代の他の洋画家たちの作風も比較しながら、明治洋画壇で起きていた重要な世代交代劇を検証します。
※一部展示替えあり
日時
開催中~6月16日(日)
観覧料
一般 1,200(1,000)円、大高生 600(500)円、中・小学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
2024年6月8日(土)・9(日)・15(土)(県民の日)は入場無料
主 催: 栃木県立美術館
後 援: 朝日新聞宇都宮総局、宇都宮コミュニティFMミヤラジ、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局
栃木県立美術館
栃木県立美術館は、日本における公立の近現代美術館の先駆けとして、1972(昭和47)年に開館しました。建築は1981(昭和56)年に増築された常設展示室を含めて、川崎清氏の設計によるものです。
コレクションは栃木県を中心とする国内の近現代美術やフランス、イギリス、ドイツ等西欧の近現代美術作品を要に、版画、挿絵本、写真、工芸を含め9000点近くに及びます。
年4回、企画展およびコレクション展を開催しています。またマイセン磁器展示室では、18世紀から20世紀までの日本有数のコレクション約100点を、年4回の展示替えで紹介しています。
〒320-0043
栃木県宇都宮市桜4丁目2−7
https://www.art.pref.tochigi.lg.jp
028-621-3566
観覧時間
午前9時30分 - 午後5時(入館は4時30分まで)
観覧料
コレクション展
一般:260(200)円
大高生:120(100)円
中学生以下無料