足利市初のコミュニティFMラジオ「FMDAMONO(だもの)」が5月26日、開局となった。鑁阿寺近く大門通に構えたスタジオには放送開始を待つ関係者や市民らが来場。正午に根岸智也常務が「FMDAMONO開局しました」と初めの言葉を電波に乗せると祝福の拍手が起こった。
2019年の台風19号、21年の大規模林野火災の発生を目の当たりにした根岸常務が「市民に役立つ防災ラジオが欲しい」との思いからスタート。市民らから多くの支援や協力を得ながら足利コミュニティFM株式会社を立ち上げ、2年半の準備期間を経て開局にこぎつけた。
初日は6時間の生放送番組でスタート。まず同社・齋藤修一社長、茂木宏常務がマイクの前で開局のお礼と今後の抱負などを述べた。その後は番組を担当するパーソナリティーが次々にスタジオに入り、自己紹介などを行っていた。スタジオから出た話を聞くと齋藤社長は「開局できたことが感動で声が震えました。市民みなさんに愛されるラジオにしたい」と語った。また、根岸常務に最初の一声を発した際の気持ちを聞くと「泣きそうでした」との答えが返ってきた。
同ラジオの周波数は88・3MHz(メガヘルツ)。ラジオのほかアプリ「FMプラプラ」をインストールすれば、スマートフォンとでも聞くことができる。番組は平日の朝、昼、夕の生放送、落語家で足利みらい応援大使の三遊亭歌橘さんが週1回生放送を担当する。このほか、高校生など多くの市民らが出演する番組を放送していく。
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