足利市昌平町の史跡足利学校で11月23日、伝統行事「釋奠(せきてん)」が執り行われた。
釋奠は儒学の祖、孔子とその高弟に供え物をしてまつる儀式。今年で117回目となる歴史ある行事で2008年には同市重要文化財(民俗文化財」に指定された。現在は史跡足利学校釋奠保存委員会(笠原健一会長)が運営主体となって実施している。
釋奠は鐘の音を合図にはじまり、雅楽が響くなか、祭官が独特の祭器を使って、米、塩、鯛、野菜、牛肉などをささげる供饌(きょうせん)の儀、飲み物をささげる執罇(しっそん)の儀や祝文を朗読する儀式などが行われた。
また、儀式後は論語素読や会場を方丈に移して庠主・五味文彦さんによる講話「子どもと病院の歴史」も行われた。
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