MENU
  • イベント情報
  • 週刊渡良瀬通信
  • 街トピ
  • 掲示板
  • 編集日記渡良瀬通信編集室から両毛地域であった出来事を発信しています。
  • 特集
  • テーブル上の季節
  • 渡良瀬滑走路
渡良瀬川沿い両毛地域のホッとする情報を発信しています。
minimu digital
  • ホーム
  • 週刊渡良瀬通信週刊渡良瀬通信から厳選された記事をピックアップ
  • 街トピ
  • 特集
  • 掲示板渡良瀬通信メンバーズが発信する最新の情報を掲載中
  • インタビュー
  • 運営会社
  • お問い合わせ
minimu digital
  • ホーム
  • 週刊渡良瀬通信週刊渡良瀬通信から厳選された記事をピックアップ
  • 街トピ
  • 特集
  • 掲示板渡良瀬通信メンバーズが発信する最新の情報を掲載中
  • インタビュー
  • 運営会社
  • お問い合わせ
  1. ホーム
  2. テーブル上の季節
  3. 塩見奈々江 テーブル上の季節 「鯉の洗い」

塩見奈々江 テーブル上の季節 「鯉の洗い」

2024 12/30
テーブル上の季節
2024年12月30日
目次

鯉の洗い

粗(アラ)も持ち帰って鯉こくも作った

 幼い頃、正月や夏休みなどになると家族で祖父母が所有する日光の別荘に泊まりがけで遊びに行った。その際、度々出かけたのが中禅寺湖に登るいろは坂の手前にあった淡水魚の養殖所。清滝地区の細い道から敷地内に入ると、まず美しい日本庭園があり、その奥には江戸時代に建てられたオーナー星野ご夫妻のご自宅。そのまた奥、山際の杉林の中に大きな生簀がいくつも点在していた。主に鱒や鮎を育てていたが鯉もいて、その場で捌いてくれる。持ち帰って、氷を敷き詰めた上に切り身を並べて冷たくなったのをいただくのが大好きだった。そのコリコリとした食感は新鮮でないと決して味わえない。
 また食べたいと思ったが残念ながら星野さんは亡くなられ、今は金谷ホテルがその養魚所を管理しているとのこと。卸売のみで、どうやらもう鯉は育てていないようだ。それでも食べたい気持ちは治らず、去年の1月に群馬県吾妻にある養魚所を訪れた。寒い時期なら持ち帰っても大丈夫とのことなので、一尾おろしていただくことに。その夜食べた鯉の洗いは、言うまでもなく絶品だった。
 両親は食事を決して子供の好みに合わせなかった。晩酌が常であった我が家では私は酒のつまみで育ったようなもの。鯉の洗いもそのひとつ。他にも色々な食材を経験させてもらったので、味覚の幅が広がり抵抗のある食べ物がなくなった。そのことは今でも両親に感謝している。

塩見 奈々江
しおみ ななえ/1983年東京都渋谷区生まれ。幼児期をイタリア、イギリスで過ごし大学進学でフィレンツェに渡り10年間暮らす。 現在は足利市の里山と東京の2拠点で暮らしながら、展示会やネットなどでヨーロッパの古道具を扱うBAGATTOを営む。
Website
instagram

テーブル上の季節
テーブル上の季節 塩見奈々江
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
  • 足利学校企画展「キリスト教宣教師と足利学校」足利学校
  • 若杉実の裏口音学 Vol.126

関連記事

  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「キムチ」
    2024年11月29日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「火鉢」
    2024年11月11日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「小麦粉」
    2024年10月9日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「ジェラート」
    2024年8月27日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「稲づくり」
    2024年6月25日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「梅酒」
    2024年5月28日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「鹿肉ソーセージ」
    2024年5月6日
  • 塩見奈々江 テーブル上の季節 「山菜」
    2024年3月28日
  • ホーム
  • 週刊渡良瀬通信
  • 街トピ
  • 特集
  • 掲示板
  • インタビュー
  • 運営会社
  • お問い合わせ

© minimu digital.

目次