足利市が発行する広報紙「広報あしかがみ」10月号の表紙を高校生が撮影した写真が飾るというユニークな取り組みが進めれている。同市内の大型商業施設や同市役所に作品が展示され、表紙の写真を決める一般投票も行われている。
あしかが高校生クラブ「あしもり隊」に今年度から設置された同隊写真部(足利高校写真部)。同部は5月から6月末まで、JR足利駅構内に設置された市の施設Aidaccoで写真展を開催。足利の魅力ある風景などをPRした。
「さあ、次はどんな活動をしよう」とメンバーで話し合った結果、「広報紙の表紙の写真を任せてもらえたら」とのアイデアが出され、協議の結果、広報紙を担当する市秘書広報課との連携が決定した。
一般投票は作品展会場のほか、オンラインでも行えるようにした。最初の会場となった同市朝倉町のコムファーストショッピングセンター・アピタ足利店では、8月9日に自分たちで作ったコメント付きの投票箱や作品、同部の活動内容を紹介するパネルを展示する作業を行った。
アイデアを出した同部の秩父啓太さん(3年)は「以前、市議会便りの表紙を担当させていただいたこともあり、今後は広報紙の表紙を担当させてもらえたら面白いかなと提案したら、決まってしまいました」と笑顔。それぞれが自信作を提出し、投票などで選ぶ方式とした。
また、秩父さんは「広報紙は全世帯に配られるものなので、任せてもらえたからには自分が納得できる写真をメンバーそれぞれが出しました。どの作品が選ばれるか楽しみです」と話していた。
展示・投票はコムファーストでは8月19日まで行われ、同22日から31日まで足利市役所市民ホールで行われ、最終審査にかけられる5枚を選び、その中から10月号の表紙を決める予定。また、投票期間終了後から11月30日までAidaccoに作品が展示される。