足利コミュニティFM株式会社が今春の開局を予定しているFM DAMONO。現在、番組づくりや放送に欠かせない人材を養成するため「パーソナリティー講座」が開かれている。昨年12月24日には「コミュニティFM」についての説明が行われ、「ラジオの番組制作にかかわりたい」と参加した人たちは、開局に向けた緊張感とワクワク感を持って説明に耳を傾け、同ラジオに対する期待の大きさが肌で感じられた。
民設民営同局は市民ボランティアによる手作りの番組制作、放送を基本に開局準備を進めている。パーソナリティー講座もその一環で、「パーソナリティーとして番組で話してみたい」「番組制作にかかわりたい」「メディアの仕事を体験してみたい」「将来の仕事として勉強したい」――「とにかくラジオに興味があったらOK」と募集。説明会は昨年11月下旬にも行われ、2回合わせて30人ほどが受講した。
説明会ではまず同社の根岸智也常務が開局までの経緯や準備状況を話し、続いてプロデューサーの佐藤正一さんがラジオ番組の作り方、番組制作にかかわる人たちの役割について話を進め、「なによりお願いしたいことはこのFM DAMONOを大好きになってもらい、一緒に番組を盛り上げ最初のヘビーリスナーになってもらいたい。一緒に番組を盛り上げて、楽しんでもらいたい」と話を向けると参加者は大きくうなずいた。
また「DAMONOには市民の安全な暮らしをサポートする使命があります。市民の生命を脅かすような災害などが起きたとき、24時間いつでも緊急災害放送ができるよう準備を進めています。そのときはみなさんに身の回りで起きている状況を伝えていただき、リアルタイムで現場情報を伝えるシステムを構築していきます」とこの語り掛けに表情を引き締めた。
最後に登録証に氏名や自分がラジオでやりたいことなどを記入する時間が設けられたが、参加者ほぼ全員が迷いなく記入。「DAMONOにかかわりたい」という熱意が感じられた場面だった。
聞いてみると「気象予報士の資格を持っているので、活かせればいいなと思いました」「今は違いますがテレビとラジオで18年間アナウンサーをしていたのでお役に立てれば」「歌をやっているので、ギターを弾ける人を呼んだりして歌ったりとか日常の話題で番組をつくりたい」とか、「特に専門も技術もありませんが、足利を盛り上げたいと思って参加しました」と話してくれる人が多く、それぞれの思いが開局後にどう花開いていくのか、いまから楽しみだ。
講座は、発声練習の方法などアナウンサーの基本、番組の企画、番組で流す楽曲、放送で使用予定の音声収録、オープニングトーク発表会などをメニューに2月4日まで行われ、知識や技術を高めていく。
また、DAMONOはインスタグラムで開局100日前からのカウントダウンを毎日発信。また、YouTubeでも「開局カウントダウン」を配信するなど事前の盛り上げ企画を実施。市民の関心を高めるコンテンツを展開している。