あと15年で創建1100年を迎える足利市島田町の島田八坂神社で恒例の節分祭追儺式が2月3日、行われ多くの参拝者でにぎわった。メーンの豆まきでは本殿前に集まった人たちが「福をつかもう」と宙に舞う福豆に手を伸ばしていた。
歴史ある同神社だが、2021年春に小堀巧人宮司(29)が常駐するようになる以前は長く常駐宮司不在が続いた。それでも代々の氏子、地域住民らが同神社を守り、伝統行事も続けてきた。
今年も新しいお札を求める参拝者が次々に訪れた。氏子による大がまで炊いた「福茶」のサービスは大人気。また、市指定無形文化財の南大町が宮比講神楽の奉納の舞が演じられ、楽しませた。
豆まきは本殿前で行われ、小堀宮司や早川尚秀市長、地元の県議会議員、市議会議員、自治会代表ら福豆が入った小袋1300袋を次々とまくと、大盛り上がり。神社前の通りは車両通行止めとし、各種露店が軒を並べ、年に1度の祭りをより盛り上げた。
小堀宮司は「常駐宮司不在のなかでも氏子や地域のみなさんをはじめ多くの人の力で、この行事や神社が支えられてきた」とし「これを途絶えさせることなく次世代に継承してけるよう、みなさんにより親しんでもらえる神社づくりをすすめていきたい」と話していた。
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