なるか初のチャンピオンシップ出場。6連勝でシーズン終盤へ
B1・群馬クレインサンダーズの快進撃が続いている。序盤は主力のケガが相次ぎ波に乗れなかったが今年に入り、直近の10試合で9勝1敗と勢いとともにチームコンディションも上昇している。目標に掲げる初のチャンピオンシップ(CS)出場へ向けたリーグ終盤の闘いに注目だ。。
チーム最多の6連勝、史上観客数更新とCS出場へ高まる熱気
B1は2月11日の試合を終えて、日本代表活動のための中断期間に入ったが、サンダーズはその直近のホーム戦でB1でのチーム最多となる6連勝とクラブ史上最多5754人の観客動員を達成した。チームの好調とともにオープンハウスアリーナ太田完成後の地元の盛り上がりは最高潮に達しつつある。
CSに出場できるのはB1・24チームのうち、上位8チームで東地区、中地区、西地区の各上位2チームに加えて、いわゆる「ワイルドカード」のプラス2枠となっている。ワイルドカードは地区の制限はなく勝率で決まるが、その残り2枠争いが熾烈を極めている。
各チームはレギュラーシーズン60試合のうち、リーグ中断前に39試合を終えた。その時点で7枠目は東地区25勝14敗の千葉ジェッツ、8枠目は西地区22勝17敗の島根スサノオマジックだが、その下に21勝18敗が5チームも並んでおり、サンダーズもその中の1チームだ。残り21試合、チームとファンが一体となった勢い、高まる熱とともに目標のCS出場へ辿りつけるか、今後もその戦いに目が離せない。
ベン・ベンティルの存在感。噛み合い出したクオリティーの高い選手たちの成長
今年に入って直近の10試合を9勝1敗と好調なチーム状態について水野宏太ヘッドコーチ(HC)は「勝ち星がついてきて、少しずつ自信を持てるようになってきているなと感じる。接戦もしっかり戦えるように我慢もでき、成長を遂げていると思っている」と評価する。その中でも一際輝くのが今季加入したベン・ベンティルの存在感だ。206センチの圧倒的なフィジカルを生かしたゴール下での攻防に加え、ここぞという時の3ポイントシュートの精度で何度もチームを救い、勝利をもたらしてきた。ガーナ出身の28歳でアメリカに留学後、NBAを経由しヨーロッパに渡り、NBAに次ぐレベルとされるユーロリーグに参戦し優勝争いをするクラブを渡り歩いてきたベンティル。水野HCは「彼は所属してきたチームで何度も優勝をしてきて、勝つためには何が必要かをよく分かっている。インサイドもアウトサイドもできる選手で特に外についてはチームとしても大きな武器」と話す。ベンティルは「CS出場は自分たちの目標でもあり、そこに向けてチーム全員に自信を持たせることだったり、引っ張っていくことは自分の経験からみんなに伝えることができると思っているので、その部分でもチームを助けたい」と話し、優勝請負人としての自信に満ちた表情をのぞかせた。
GUNMA CRANE THUNDERS News
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