足利市川崎町自主防災会(会長・岩崎正司同町自治会長)の防災訓練が7月21日、鵤木町の市水処理センターを会場に同会メンバー45人が参加して開かれた。今回は情報伝達訓練に加え、能登半島地震を踏まえた防災講話、応急担架の作り方なども学んだ。
同地区は2019年の台風19号で地区内を流れる川があふれ、多くの住居が浸水被害にあった。これを教訓に、自主防災組織を再編成し、自助・共助の取り組みを強化。21年に連絡網を活用した情報伝達を確認し、問題点があれば改善していくとともに基本的な救護法を身につけておこうと同訓練を初めて実施。今回で4回目となった。
当日は能戸半島地震に派遣された市職員から被災地の状況について話を聞き、家具転倒防止などの安全対策や食品や水の備蓄などを日ごろから実行していく重要性などを学んだ。また、初めての試みとしてけがなどで動けなくなった人を搬送するため、毛布を使った応急担架の作り方や搬送方法などを市消防職員から学んだ。メンバーからは「毛布まで運ぶにはどうしたらいいか」「風呂で動けなくなった場合の対応は」など盛んに質問が出されていた。
さらにSNSを使用した情報伝達訓練や応急救護訓練もこれまで通り実施し、日ごろの訓練の重要性を再確認していた。
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