映画やドラマの人気ロケ地としての地位を確立した足利市。2014年の撮影支援第1号作品、映画「バンクーバーの朝日」から数えて市内でのロケ作品が今年6月下旬に500を超えた。現在、ロケの受け入れ、支援などを行う足利市みどりと文化・スポーツ財団撮影支援室は「多くのみなさまに協力していただいたことでここまでこれました」と話す。
同市が撮影支援を開始し、映画、ドラマなどのロケ地として売り出しを始めた14年の撮影実績は映画15本、ドラマ11本、バラエティーやCMなどその他が21作品の計47作品が足利で撮影された。以後、15年度が38作品、16年度が60作品、17年度が50作品、18年度が55作品、東京・渋谷のスクランブル交差点を模した足利スクランブルシティスタジオが開設された19年度は72作品を記録した。20年度以降は新型コロナ禍の影響もあって20年度が40作品、21年度が45作品、22年度が37作品と推移したが、23年度は42作品と前年度を超え、今年500作品に到達した。
23年度までの撮影実績をみると映画が152作品、ドラマが154作品。ここ数年はドラマで使用される回数が増えている。数々のヒット作で使用され、ロケ場所として人気の旧足利西高校(大前町)では192作品のロケが行わた。今年度もすでに〝予約〟でほぼいっぱいという状況。このほかレンガ倉庫群が残る福居町のトチセンも人気が高いという。
経済効果も19年度の2億1000万円をトップに6000万円から1億円ほどの間で推移している。
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